
2022年4月10日
こんにちは。サブです。今日はステロイドを内服している方に覚えておいていただきたいことを話したいと思います。
ステロイドを始めるときにはステロイドの副作用について事前にお話しをしています。易感染性、骨粗鬆症、体形の変化、糖尿病、脂質異常症、不眠、急性副腎不全の可能性などです。このなかで私が一番強調してお話しするのは急性副腎不全についてです。
ステロイドを服用し始めて1-2週すると、自分自身でステロイドを体内でつくる働きが弱くなってきます。そのため、ステロイドを服用するのを忘れると、体の中のステロイドが不足して急性副腎不全に至って不調になり、最悪の場合は死に至ってしまうことがあります。そのため、医師から処方された通りにしっかりと服用をする必要があります。
ただ、「ステロイドを飲み忘れたかも。。」、「ステロイド飲んだ後に吐いてしまって、薬が外にでてしまったかもしれない。」というような状況を経験したことがある方も少なくないのではないでしょうか?
みなさんはそんなときどうしていますか?私が相談を受けたときにお伝えするのは「ステロイドだけはもう一度飲んで下さい。」です。
確かに内服量が多くなってしまうかもしれません。ただ、一日ステロイドが多かったからといって、それで副作用が問題になることはほとんどありません。それよりは体の中にステロイドがない状態の方がずっと危険です。
参考になったでしょうか。次のリウマチ医の羅針盤の投稿も見ていただければ嬉しいです。それではまた!
(ちなみに体調不良のためにステロイドの服用がどうしてもできない場合は病院に相談して点滴してもらいましょう)