関節リウマチとステロイド

こんにちはサブです。今日は関節リウマチとステロイドの関係についてお話をしたいと思います。

ステロイドは1936年に副腎から分離され、フィリップ・ヘンチ先生(メイヨークリニックのリウマチ医)が関節リウマチの患者さんに対して劇的な効果を示すことを発見しました。この発見でフィリップ・ヘンチ先生は1950年にノーベル賞を受賞しました。ステロイドはアスピリンやペニシリンの発見と同様に、近代の医療のなかで、最も強いインパクトを与えた薬剤の一つです。

私が研修医だったころ、外科の先生に「リウマチ科はステロイド使うだけの科だろ?」と言われたことを思い出します。確かに今もリウマチ膠原病領域でステロイドはとても重要な薬です。ただ、少しずつ病態の解明が進んで関節リウマチを例にとればメトトレキサート、生物学的製剤、JAK阻害薬などが使えるようになり、ステロイドと痛み止めだけの時と比べると関節予後はかなり進んでいると言えます(私が研修医のころはすでにメトトレキサートや生物学的製剤は関節リウマチの患者さんに使えていましたが、、。)。

私の外来では、関節リウマチの治療を開始する際、メトトレキサートなどの抗リウマチ薬の効果がでてくるまでは、プレドニゾロンの内服や関節注射を適宜行っています。これをブリッジングセラピーというのですが、抗リウマチ薬が効いてくるまでの橋渡しの役割をステロイドに期待するというイメージです。このステロイドによるブリッジングセラピーは3カ月をめどに中止します。ご存じの通り多くの副作用がありますし、長期で服用する場合には関節予後の改善は期待できないと考えられているからです。それでもステロイドが中止できないときは治療がうまくいっていないと考え、生物学的製剤やJAK阻害薬を加えることを検討する必要があると思います(実臨床では、病状や合併症、経済状況によってステロイドがきれない患者さんがいるのは確かです)。

いかがでしょうか。参考になればうれしいです。それではまた!

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大好きなコーヒーを片手に、毎日更新を目標に頑張ります! 資格 日本内科学会 認定内科医・指導医・総合内科専門医 日本リウマチ学会 リウマチ専門医・指導医

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