Deucravacitinib (PAISLEY trial)

Tyrosine Kinase 2 (Tyk2) 阻害薬。アメリカのFDAから尋常性乾癬の治療においてすでに承認を得ている内服薬。

通常治療下で中等度から重度の疾患活動性のある成人SLEを対象とした第2相、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照試験。

Deucravacitinib 3mgを2回服用した群ではプライマリーエンドポイントである32週でのSRI-4を含めて、BICLA, CLASI-50, LLDAS, 腫脹+圧痛関節数がプラセボ群と比較して良好な結果。安全性に関しての忍容性も良さそうで帯状疱疹やSARS-COV-2、インフルエンザの罹患はプラセボと同等。

SLEの新たな治療選択肢として期待される。

Arthritis Rheumatol. 2023 Feb; 75(2):242-252.

Tyk2について

SLEの病態に関連したサイトカインである1型IFN、IL-10、IL-12、IL-23が下流にある。

内分泌、造血系と関連しないため、Tyk2阻害薬は他のJAK阻害薬と安全性プロファイルが異なることが期待される。

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