肺炎球菌ワクチン

こんにちは。サブです!ワクチンについてはそのうち全体的にまとめを書きたいと思っているのですが、結構大変なので少しずつ書いていこうと思っています。今日は肺炎球菌ワクチンについて私が外来でおすすめしている内容をごく簡単に書きたいと思います。

免疫抑制薬を服用しているリウマチ性疾患、膠原病の患者さんでは、肺炎球菌感染症のリスクが高まる可能性があるため、肺炎球菌ワクチンの接種を推奨しています。65歳未満ではじめて接種する人に関しては、肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13、®︎プレベナー13)を接種し、基本的には1年後を目処に肺炎球菌多糖体ワクチン(PPSV23、®︎ニューモバックス)を追加接種してもらっています。

日本感染症学会の65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方
(第5版 2024年 4月1日)
によれば、「PCV13-PPSV23 の連続接種の利点は、成人では PCV13 接種後に、被接種者に 13 血清型ワクチン血清型特異的なメモリーB 細胞が誘導され、その後の PPSV23 接種により両ワクチンに共通な 12 血清型に対する特異抗体のブースター効果が期待されることである。」とのことです。

私の場合は基本的にはPCV13の接種歴がない場合はPCV13の接種をお勧めしていますが、細かいスケジュールについては下の図を参考にすればよいと思います。

(参考文献)

2022 American College of Rheumatology Guideline for Vaccinations in Patients With Rheumatic and Musculoskeletal Diseases. Arthritis Care Res (Hoboken) . 2023 March ; 75(3): 449–464.

「6 歳から 64 歳までのハイリスク者に対する肺炎球菌ワクチン接種の考え方」 第2版(2023 年 9 月 11 日)

65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第5版 2024年 4月1日)


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です